[ART] 個展

岩田多佳晋 写真展 『ロクロク』

ブローニーフィルムと呼ばれるロールフィルムを使用するカメラを総称して「中判カメラ」と言います。中でも「ロクロク」と呼ばれる6cm×6cmは、縦位置・横位置の概念が無くとても自由であり、また非常に不自由でもある魅力的なフォーマットです。撮影時に正方形を意識しなければならないフレーミング作業は撮影者に大きな高揚感を与えてくれます。私は“撮影”という単純な記録行為は、撮影者の思想や信念などの精神的支柱により“表現”へと昇華するものだと信じています。
デジタルカメラはとても便利ですが、その便利さが撮影者の選択肢を奪います。フィルムカメラはレンズワーク、フィルターワーク、ピント合わせ、露出決定、現像処理など煩雑でとても面倒な作業が多いのですが、それだけに撮影者の意図が色濃く反映されるように思います。ファインダーを覗き込んだ時の撮影者の心の動きを感じていいただけるような作品を集めてみました。